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No.11 タイ女性のおねだりのタイミングは絶妙であり巧妙である

タイ・ソンクラーン

五郎さんはトカタとタイで燃えるような時間を過ごし帰国しました。その年も間もなく暮れかけていました。旧タイ正月の文まで祝う4月のソンクラーン祭りが大事な国では、ただ暦が移り変わると言うだけで、人々の日常にさほど変化はありません。

クリスマスの飾り付けは、仏教国でありながら国際都市でもあるバンコクですから街の方々に施され、むろん、年の瀬でも取り払われること無く、主な繁華街にはカウントダウンの催しを楽しもうという人が集まりかけています。

しかし、流石に普段の賑わいにはなりませんでした。官公庁や大方の企業は大晦日から数日間は休みですし、地方へ帰郷する人も少なくありません。

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惚れ込んだタイ女性におねだりされて断れるだろうか

タニヤ小路も普段の活気はありませんでした。イルミネーションにまぶされたツリーがきらびやかに街を彩っていますが、人と車の往来は少なく、開けている店や顔見世のタイ女性の数もいつもの半分程度です。

それでも冬休みを使って日本からタイにやってきたアイタタ親父の数は結構な人数です。年明けまでの3時間を過ごす場所を探していました。

五郎さんはノロノロと歩いていました。何か重い足かせでも引きずっているような心地がして、実際、胸の底には鉛の塊が沈んでいました。

その店へ足を向ける気にもなれなかったのが、ようやく、トカタのことが思い出に変わり始めた一週間後、その年も最後の日になり、一度は訪ねてみようと思っていました。

「しゃちょー、どこいく?かわいい女の子いっぱい、見るだけ、無料」と腕をとって笑顔を振りまきながら、年増のタイ女性が誘い込もうとします。

手に持った見開きのフォトメニューは店のタイ女性たちの顔で、カラオケの店の名前を聞くと、偶然にもトカタがいた店でした。

五郎さんは年増のタイ女性の誘いに乗ると、タイ女性は喜んで「はい、どぅぞぉ」と案内にたちました。トカタとお店で過ごしたのは最初の数回でしたが、店のママは五郎さんをよく覚えていました。

「久しぶりだね!半年ぶりぐらい?」とママは目を見張りながら言いました。

ママは「はい、にほんごぉー」と声をかけて、はぁ~いと手を上げたタイ女性の数は、十数人の内8人ほどでしたが、「トカタとを知っているタイ女性はいるかな?」と五郎さんは言います。

ママがタイ語で何かを言うと、手を上げた女がひとりだけいて、迷う必要はありませんでした。

「彼女辞めたよ、2週間ぐらい前かな」と選ばれたタイ女性と一緒に腰掛けたママが話します。「残念でしたね、せっかくだったのに…」

2週間前に辞めたと聞いて五郎さんは意外でした。バンコクへ飛んだのが1週間前ですから、その少し前ということになります。店は辞めたと聞いて、もう3ヶ月になりますが、つい最近まで働き続けていたとは…。

「辞めてどうしたか知っていますか?」「トカタは田舎帰る。でもほんとじゃないね」とタイ女性は答えます。

「オトサンに見せたいものがある、トカタと一緒に見て」と言って、ベッドの中で一緒に話したのは10月の末です。確か2日目の夜にトカタは今までになく五郎さんを愛してくれました。

タイ・高床式の住宅

20代の女性に60代の男性が愛される喜びはかけがえのないものです。ですから五郎さんはトカタに惚れ込んでいました。

そんな嬉しい状態の中、トカタが見せたいものがあると言ってみない訳にはいきません。見てほしいもの=トカタが欲しいものであることは察しが付きました。

無理難題でないかぎり聞いてあげようと考えたのも自然の成り行きです。そこはサヤーム・バラゴンの中で、今度はブランドの衣服か鞄では無いかと思ったが、そうではなく、ある不動産会社が物件販売の宣伝用として出しているブースでした。

「家か…」と五郎さんは思わず口に出ました。五郎さんは一瞬、「これは大変な買い物になりそうだ」と思いました。

パンフレットに提示されている物件は、バンコクから国道1号線を北上すること50km余り、もうアユタヤに近く、チャオプラヤー川にも近い町にある土地付き一戸建てでした。

販売数は10棟で、それぞれ320平米というから100坪程度ですが、案内の写真を見る限り、緑の多い静かな環境らしく、高床式の家の作りもなかなか立派なものでした。

しかし、トカタが見てみようというのは、そのブースだけではなく、現地へ行って見ようということでした。

買ってほしいとは言いませんでしたが、見てみたいということでした。実際に現地へ行って物件を見てからも、トカタは五郎さんにおねだりをせずに、夢を語って反応を待ちました。

「オトサンはゆっくり暮らすね。トカタは洋服の販売やりたい。トカタ頑張るね。トカタとオトサン一緒に暮らすの楽しいね」とトカタは話します.

ここなら一人で暮らしたいと思うほど、木材をふんだんに使い、伝統的な建築様式を取り入れた素晴らしい家でした。こんなところでトカタと二人、たとえこの先十数年しかない命でも、ともに暮らせたらどんなに幸せだろうと五郎さんは考えました。

考えただけで五郎さんは夢心地になりました。

続く

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