スポンサードリンク

No.14 日本で寂しく孤独死するか、タイで幸せに最後を迎えるか

高齢者問題

冬次郎さんが通う居酒屋で知り合いになった日本人が住むのアパートに、少し前まで一人のドイツ人が住んでいました。

ドイツ人は80歳ぐらいの高齢で、杖なしでは出歩けないほどでしたが、しっかりとタイ女性がついていて身の回りの世話をしていました。年齢は30代後半のタイ女性で、とても優しそうで器量がありました。

高齢のドイツ人が亡くなったのですが、タイ女性はきちんと寺院で火葬することから、タイの習慣に従って川へ遺灰を流すことまで、全て手順をこなしました。もちろんお金は少し彼女のために残していますが、それにしても心がある最後をタイ女性が行ってくれました。

いつもクリックありがとうございます。
にほんブログ村 海外生活ブログへ 
人気ブログランキングへ

スポンサードリンク

日本で老後を幸せに過ごせる人は多くない

お金だけで結ばれているのであれば、パートナーの男性が亡くなってもぞんざいに扱ってしまいます。しかし彼女は自分の旦那が亡くなったように悲しみ、そして最後まで見送りました。

こういったことが無理なく自然にできるタイは素晴らしいと彼は言い放ち、「羨ましい最後でしたよ。俺もお墓なんかいらないから、こんな風にできたらいいのにと思いましたね」としんみり話しました。

男ならずとも身につまされる話しです。

日本では老後破産、孤独死が止まりません。普通の会社に勤め続けて定年した途端に病気になり、高額な医療費に苦しめられることはよくあります。

病気は治ったものの、退職金や貯金が大幅に減ってしまい、年金のみの苦しい生活に追いやられます。そんな中、妻や旦那が亡くなってしまうと、たったひとりの老後を過ごすことになります。

息子や娘といえば、リストラに遭っていたり、給与が上がらずに苦しい生活に陥っているため親の面倒を見ることが出来ません。

ですから60歳、70歳と歳を重ねて寂しさに耐えかね無いような生活を、死ぬまで続けなければなりません。高齢になってから新しい友だちを作ったり、積極的に活動をするのは簡単ではありません。

体の自由が効かない、お金がない、寂しい生活によって心が荒んでしまうと、他人とか関われなくなってしまいます。こういった思いで暮らしている高齢者は、今の日本に溢れかえっています。

老後破産・孤独死

冬次郎さんはすでに70歳を超えています。ですからドイツ人が幸せに最後を迎えた話は身につまされる思いです。

人生そのものをリタイアする日が、それほど遠くない時期にやってきます。傲慢で、金の亡者のような妻を相手にしている場合ではないのに、明日から妻がやってきます。

ただただ苦痛に耐える日々を送らなければなりません。

空港へは息子夫婦と孫娘が出迎えます。息子の休日に合わせたのは、どうせ夫は来ないと見越してのことだったのでしょうか。妻がタイにやって来ても冬次郎さんから大変な相談があると息子はすでに匂わせています。

一体、いつから利己的な女になってしまったのでしょうか。冬次郎さんが思い返すと65歳で正式に退職して以来です。

ご苦労様と一応ねぎらってくれてたものの、一緒の寝床にはとうになくなっていましたし、これを機にたまにヨリを戻してもよいかと、恐る恐る触れようとするとピシャっと手を叩かれます。

そして、「何を考えているのよ!いい歳して」と怒られる始末です。

昔はそれなりに内助の功で、冬次郎さんを営業部長まで出世させてくれました。しかし夜の生活は非常に味気ないものでした。

基本的に性生活が好きではない女性でしたので、子供が出来た後はそういったことを拒否しました。煩わしい、面倒くさいという思う女性になっていたのです。

性格そのものが男女の違いを考慮しても、なお違いすぎました。結婚などしてはいけない相手だったのに、若気の至りで結婚してしまいました。それでも世間体や責任感から我慢に我慢を重ね、長い歳月を過ごし、やっと巡ってきた南国の春なのです。

何度もため息をつく冬次郎さんをメックは見て、「どうしたの、パパ?大丈夫?」と優しく声をかけてくれます。メックには暫く会えないという話はしていません。

他のタイ女性には一時帰国するから暫く会えないと伝えていますが、メックには本当のことを話したいのです。「正直に妻が日本から来るといえばいいのか…。そんなことを言えば関係が終わってしまう」と独り言をつぶやきます。

メックとは会いたいと冬次郎さんは思っています。強欲な妻の目を上手く盗んで、なんとかして会いたいのです。

続く

スポンサードリンク


クリックよろしくお願いします。

にほんブログ村 海外生活ブログ タイ情報へ

コメントは受け付けていません。

更新情報