スポンサードリンク

第九話 日本の希薄な関係とタイの濃密な関係を上手くかい潜る

タイのチェンマイ

地域包括支援センター(あんしんセンター)では独居老人の安否確認をしています。この安否確認という時点で、いかに独居老人が社会から孤立しているのかがわかると思います。

タイの社会が暖かくて、なんの落ち度もなくて素晴らしい訳ではありません。犯罪率もまだまだ高いですし、タイ人にもどうしようもない人間は山ほどいます。

こういったタイの事情を差し引いたとしても、安否確認をセンターがしなければならないほどタイの老人は孤立していません。

icon-arrow1-o-sいつもクリックありがとうございます。
にほんブログ村 海外生活ブログへ 
人気ブログランキングへ

スポンサードリンク

誰も一人では生きていけないという現実を受け入れれば孤独死は避けられる

あんしんセンターが住民に安否確認をしていると、毎日のように孤独死に近い状態の話が舞い込みます。

「あの人、最近見かけないですね」と聞くと、行政機関などと連携して部屋を訪れます。ドアポストを開けると異様な匂いが、一気に鼻をつきます。この時点ですでに亡くなっています。

団地にはスペアキーが無い場合がありますので、レスキュー隊がベランダから侵入して、最終的には死亡を確認します。

こういった孤独死があまりにも多いので、あんしんセンターでは独居の中高年の部屋を定期的に訪れます。何度も訪れるのですが、「うちは結構です」と言って関係を拒む中高年も多くいます。

社会と、隣人と、友達と繋がることを拒否してしまう高齢者が、日本には相当増えています。繋がりたくない理由はいろいろあるのですが、いずれにしても孤独に陥るということは孤独死を迎えることになります。

タイのバンコクやチェンマイで老後を過ごす日本人たちの中でも、孤独に陥っている人が少なからずいます。それでも日本の高齢者のような多さではありません。

チェンマイ・アパート

特にチェンマイは日本の高齢者が多いですが、多くは日本人が多く住むアパートに住んでいます。少なくとも数日に一回は顔を合わせて、声を掛け合う環境があります。

タイに住めばやはり日本人同士の繋がりは切っても切れません。ですから自ら独居の道を歩まず、自然につながろうとする行動を取ります。

この社会と自然に繋がろうとする行動が、日本に住んでいると乏しくなってしまうのです。誰かと繋がるということは、自分の情報をオープンにしなければならない場合が多々あります。

自分の情報を隠したい人も実は多くて、知られるのが嫌で繋がらない高齢者もいます。自分の過去を恥じていたり、妙なプライドが他人との接点を無くしてしまうのです。

そして「自分は一人で生きていける」と勘違いし、最終的には近隣住民や行政に迷惑をかける最期になるのです。

タイの地方などに住むと、近隣との付き合いや家族のつながりが強すぎて、ウンザリすることがあると聞きます。日本人は薄めな繋がりを好みますので、頻繁に顔を合わせたり話をするのは抵抗があります。

それでもタイに住みながら、濃い繋がりの中を上手くかい潜りながら老後を過ごす日本人は沢山います。必要以上に近づかず、必要以上に離れない絶妙な距離感を持つことがタイでの老後には必要かもしれません。

日本でも同じように絶妙な距離感を持てれば、独居で最後を迎えることはないはずです。現役世代の方は、今から老後をに対して資金面、言葉、心の準備が必要でしょう。

続く

スポンサードリンク



クリックよろしくお願いします。

にほんブログ村 海外生活ブログ タイ情報へ

コメントは受け付けていません。

更新情報