
2015年の1月にウタイ・ナンタカンというタイ人が、日本人を騙して金を奪ったため逮捕されました。この男は自分を韓国人、シンガポール人と偽っていましたがタイ人でした。しかも、レディーボーイです。
この男の手口は日本大使館から注意喚起が出るほど有名です。タイの街中にでて、日本人を見つけると声をかけます。
「私はシンガポール(韓国)人です。お金を盗まれてしまい、どうにもならない状態です。何とかお金を貸していただけませんか?」と声をかけて回っていました。
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10年で3億円稼ぐタイの詐欺師はプロだ
この男が日本人男性を騙した手口はこんな感じだったようです。
- クレジットカードを持っているのをさぐる
- シンガポール(韓国)の親が送金する
- あなたの口座に借りたお金をすぐに親が振り込む
- カード番号を聞き、親に連絡しているフリをする
- 親が振り込んだと日本人に伝え信用させる
- 日本人をATMまで連れて行く
- 口座に振り込まれたと言って金を引き出させ受け取る
- 感謝の言葉いっぱいに別れる
ざっとこんな感じです。この男は上記の順番で迫真の演技を持って、日本人から金を奪っていたようです。特に、親に連絡しているふり、親が振り込んだと言う点は、涙と感謝いっぱいの演技だったそうです。
ここでの盲点は、振込先と言っても外国口座から、自分の口座へ振り込まれるのは数日かかります。また、必ずしも口座をネットで見れる状態にしていませんので、帰国や帰宅するまでわかりません。
実際に振り込まれていたとしても、確認するまで結構な日数がかかってしまいます。しかし、迫真の演技なので日本人は騙されてしまい、お金を渡してしまいます。
この渡すお金の額が10万バーツや数十万バーツに及び、金額が大きいのです。大きな額を渡しても、自分の口座に振り込まれていると思い込んでいますので、大きな金額を貸してしまいます。
この男はこの方法で数年間に渡り、日本人から金を奪いつづけました。総額では軽く3億円を超えていると言われています。
2011年に逮捕され出所し、2012年にふたたび再犯で逮捕されました。また出所して2014年に逮捕されました。2005年から逮捕状が出ていたようなので、10年以上に渡って詐欺をしていました。
何度捕まっても詐欺を続けるのは、病的な面もありますが、捕まるリスクよりも旨みがあるからです。10年で3億円以上ですから、年間3,000万円以上の収入かつ無税です。
タイ人の1か月の平均年収が115万円と言われていますので、30倍以上の所得を得ていました。日本に換算すると、平均年収が400万円ほどですので、1億2,000万円を毎年無税で得ていたことになります。
一度この旨みを知ってしまうと、やめられないんでしょうね。どこに行っても、こういったプロの詐欺師が沢山います。気を付けましょう。