
「金の切れ目が縁の切れ目」と耳にタコが出来るほど日本人は聞かされています。しかし、いざ当事者となるとさんざん聞かされていたことが、頭から吹き飛んでしまいます。
FさんはYさんに対して口酸っぱく話しても、Yさんは「そうかなぁ」と言い始めます。YさんはFさんに一喝されますが、今一つわかっていません。
「日本に戻って暮らしたいとは思いませんね。でも小学生になった孫には会いたいですよ。もう少し大きくなったら、チェンマイまで会いに来てくれるんじゃないかと期待してるんです」とYさんは話します。
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チェンマイにもアイタタ親父が沢山住んでいる
FさんはYさんに対して、「こりゃ、ダメだ」といった顔をしています。しかし、Fさんはいろんな事に達観していながら、パワーがあり不思議な人です。
Fさんの部屋はアパートの4階にあります。角部屋でとても明るく、周りに障害物がなく、ベランダからは仏教寺院が見える落ち着いた部屋です。部屋の広さは30㎡です。
備え付けのベットや家具があり、一人暮らしには十分な部屋です。Fさんの部屋に入って驚くのが、チリ一つ落ちていない綺麗な状態です。持ち物はきれいに片づけられ、ベッドメイクまでしてあります。
Fさんは豪快な印象ですが、とても几帳面な男でした。この部屋でFさんは毎朝10時ごろに目覚めます。まずはベッドの上で柔軟体操をして体をほぐし、散歩がてら近所のマーケットに出かけます。
近所のマーケットと言っても歩けば20分ほどかかりますので、結構な距離を歩いています。マーケットで買出しをした後は朝食です。朝食はいつも決まっていて、豆乳と揚げパンです。
部屋に戻って朝食をとると、しばらくぼ~っとして過ごします。本格的に行動を開始するのは、昼下がりになってからです。行動と言っても、仕事ではありません。ナンパです。
場所は近所のスーパーマーケットです。タイ女性が仕事を終えて帰宅する頃を見計らって声をかけるそうです。
「きゅうり一本でも買って話をすれば十分ですよ。日本では、年寄に若い女性がついてくることは絶対にない。しかし、チェンマイではそれが叶うんですよ。コツは、とにかく女性をヨイショスルことですよ。
タイ女性も他の国の女性も同じですが、褒められれば悪い気はしません。後は臆せず、屈せず、トライすることだね」
そういってFさんは「ガハハハ」と笑いながら話します。
続く