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第二話 唯一味方だったタイ人にも裏切られ人間不信に陥った

自己保身

タイ人の横領を見抜き、対応しようとしましたが、タイ人から逆襲され続けることが3か月間続きました。同胞の日本人上司から叱責され、タイ人からは嫌がらせをされる毎日です。苦しい立場に追いやられながら、彼は何とか対応していました。
 
そんな中、日本の本社からタイ支社の監査のためにスタッフがやってきました。監査中にスタッフが異様な支出を見つけました。この異様に高い支出にサインをしていたのが彼でした。
 
彼はサインした覚えが一切ないのに、サインがされていました。数か月前に、味方になってくれたタイ人スタッフが持ってきた書類でした。日付と数字が改ざんされていて、味方のタイ人にも裏切られしまったのです。
 
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人は自己保身のために他人をひねりつぶす

 
彼に味方してくれる人は誰もいなくなりました。辞める以外の選択肢がありませんでした。彼はすでに40歳を超えていましたので、次の就職先を見つけるのは至難の業です。
 
日本で派遣社員をやるぐらいしか選択がありません。就職はもちろん難しいのですが、何よりも人を信じることが出来なくなっていました。自分の保身のためには、人間はどんなことでもするということを肌身で感じてしまったのです。
 
横領を止めると言う彼の判断が間違いなく正解なのですが、周りの人間全てが彼を攻撃しましたので、どうにもならなくなってしまったのです。タイで必死に仕事をしてきて、会社のために不正を減らそうと努力した結果がタイ人の反撃と日本人支社長の無能です。
 
裏切り
 
彼は退職後に落ち込んでしまい、バンコクのアパートで一人で暮らしました。人間と接することなく、生きていきたいと思うようになっていきます。そんな彼を心配して、タイの友人がチェンマイに親せきが持っている借家を紹介してくれました。
 
ある意味、チェンマイで頭を冷やして来いと言う友達のやさしさだったのです。彼はチェンマイに移り住みました。移り住んだ当初は何もやる気が起きず、ただただ生きるだけでした。
 
朝起きて、散歩をして、朝食を食べ、本を読み、昼食を食べ、寝たい時に寝る生活です。さすがに毎日が退屈でした。彼が借りた家の後ろには、以前畑だった土地がありました。
 
あまりに退屈なので、この畑を耕すことにしました。彼の実家は兼業農家でしたし、彼は現場が好きな男でしたので農作業が苦になりません。ひたすら汗をたっぷり流しながら畑を耕すのは、彼の心を穏やかにしてくれました。
 
続く

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