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第12話 全財産を奪った屑の息子に愛を送ろうとする親心

バンコクのスラム

タイに逃亡した息子のお父さんは言います。
 
「私のせがれはタイで何をやってるんでしょうかね。タイに行けば日本人は外人ですから、ビザとか手続きが必要なんでしょ?あいつのことだから不法滞在でタイにいるんでしょう。そのうち逮捕されるかもしれませんね」
 
お父さんはさらに続けます。
 
「あんなせがれですけど、お金を送ってやることは出来るんですかね?1か月に1,000円~1,500円ぐらいは貯金してるんです。数十万円は送ってやれないけど、5万円ぐらいなら何とか送れます」
 
お父さんの4,000万円近くの金を使い込み、会社まで火の車にした息子に対して、まだ送金しようとする親心…。この親心が仇となったのかも知れません。
 
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親の有難さを知っても、何もできない逃亡者

 
タイへ逃亡した息子は次々に職を変えていました。今度は日本の知人がタイで美容室を開店させるので手伝った欲しいと言われました。美容院の店長は、知人の友人でゲイでした。
 
彼の仕事は売上金の管理と、お客からの注文をノートにつける簡単な仕事でした。毎月10,000円の給料をもらい、食事代は店の売り上げから常識の範囲で使ってよいと許可を貰っています。
 
これまでの困窮邦人状態からは雲泥の差です。彼は「普段は面倒だから、適当に遊びに行ってる。ぼ~っとお客を見つめてても仕方ないからね。1か月10,000円と店の売り上げを持ち出せるから天国だよ」と話します。
 
バンコクのスラム
 
彼は数か月前に食堂で世話になり、そのあとは食堂に来ていたお客に仕事を紹介して貰って世話になり、今度は美容院の管理に鞍替えしました。1~2か月に1回は仕事を変える暮らしです。
 
タイのスラム地域に美容院はオープンしましたので、環境は相当香ばしいです。匂いがスラム独特で、普通の人間はハンカチで鼻を覆いたくなります。沢山の子供たちが、そこら中を走り回ったり、3人乗りのバイクがけたたましい音をたてながら走っています。
 
逃亡息子はタイの鬱蒼とスラムで、意外に快適に暮らしています。かと思えば父親は左半身不随で、孤独に暮らしています。タイへ逃亡した息子が、写真で自分の今の父の姿を見ると、言葉に詰まりながら言いました。
 
「俺のお父さんです。父さんです。頬が随分こけちゃいましたね。昔と雰囲気が全然違います。病人って感じになっちゃって…」彼は話しながら目を真っ赤にさせ、しばらくするとその場に座り込み、泣き崩れてしまいました。
 
続く

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