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第11話 タイの大家族主義と日本の超核家族に思う今後の生き方

タイの大家族主義

逃亡した息子の父親に笑顔は全く見られませんでした。南国に暮らすタイ人は陽気な人が多く、貧困層であっても笑顔を見ることが出来ます。しかし、父には笑顔の欠片も見当たりませんでした。
 
父親は脳梗塞後に孤独な生活をしているため、誰とも話さずに暮らしています。ヘルパーさんが来た時に話すぐらいで、ずっと一人で自宅から出られません。知らない間にテレビに話しかけてしまうことがあるそうです。
 
父親は自分がこんな体になってしまったので、息子は嫌気をさしてタイに行ったのかも知れないとも思ってもいるようです。左半身がマヒした父親の面倒は見切れないし、自分にも借金があって追い込まれるし、どうしようもない状態だったのだろうと息子をかばったように言います。
 
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孤独な老後は日本人全員が味わうことになる

 
父親が住んでいるアパートの家賃は、生活保護から支払われていました。週二回は近くの施設に行って、お風呂に入れて貰っています。生活保護がありますので、生活に困っている訳ではありません。しかし、家族や親類が近くにいない寂しさは大きくなるばかりです。
 
父親には娘さんもいますが、大阪に住んでいるため、ほとんど会いに来ることもありません。テレビとヘルパーさんだけが彼のよりどころです。
 
父親は古い人間ですので生活保護を貰うことに抵抗を感じています。以前のようにバリバリ働いて、社員や仲間たちと苦楽を共にしたいと話します。普通に働くことを望んでも出来ない辛さは、表現のしようがないでしょう。
 
家族が完全にバラバラになってしまっているのは、逃亡息子と父親だけではありません。日本は血縁の結びつきがドンドン弱くなっています。彼の父親のように、孤独に病と闘ったり、生活している独居老人は毎年増えています。
 
タイの大家族主義
 
タイのように大家族で住む環境が日本には無くなっています。高齢者になり、配偶者のどちらかが亡くなれば、誰しもが独居老人になってしまいます。独居になったからと言って、息子や娘は自分たちの生活でギリギリです。
 
病気になってしまえば、親族に看取られることなく最後は一人で生涯を終えなければならない現実があります。あるタイ人に日本の独居老人のことを話すと、びっくりした顔をしていました。『なんで一緒に暮らさないの?』と質問されましたので、事情を説明しましたが、全く納得いかない顔をしていました。
 
タイ人と結婚すれば、1人で死んでいくと言う環境にはならないと言っていました。自分の親をどこかの施設に預けられるほど裕福なタイ人はあまりいません。ですから必然的に一緒に暮らすことになります。しかし日本の家族形態はタイとは大きく異なり、一番近い存在である親との距離が遠い存在になっています。
 
それぞれのいろんな事情はあるにせよ、このような家族形態が日本であり、これからもさらに家族形態は個人主義的が進んでいくのでしょう。この現実を現役世代である我々は受け入れ、将来に備えなければなりません。
 
続く

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